地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、川崎市高津区の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

川崎市高津区の地域情報サイト「まいぷれ」

Cute Movies

魚と寝る女

監督:キム・キドク

湖とも入江ともつかぬ霧にかすむ釣り場。
そこに浮かぶいくつかの小屋舟を管理する若い女。
女は岸辺の家に住み、昼間は釣り客をボートで小屋舟に運ぶ。
夜は、小屋舟を回って飲み物を、客の求めに応じて時に体も売る。

ある日1人の男が小屋舟を借りた。
どうやら男は恋愛関係のこじれから人を殺し、
警察から身を隠したい身の上らしい。
死に場所を求めて小屋舟に来たらしいが、
死ぬにはためらいのある男に、女は想いを寄せ始める。

屈折した恋愛感情の女は、この男にだけは体を許さず、
代わりに娼婦をあてがい、嫉妬の目で覗き見る。

ある日、別件で小屋舟に警察が現れたのを見た男は、
釣り針の束を飲み、自殺を図る。
女は警察の手から男を守り、
飲み込んだ釣り針の束を1つづつ抜き、男の股間にまたがった。


・・・・なんともヘンな映画。
スゴク屈折してて陰気な女なんですけれども、
チョットこの女に共感できる人って少ないんじゃないかな?と思います。

パンフレットを見ると、小屋舟の管理者の女はヒジン、
男はヒョンシクって名前がつけられていますが、
映画のなかで役の名前は出てこないです。女はヒトコトもしゃべらないし。

映画のストーリーはまだ先がありますが、終始一貫して、

「静かで、情念で、怨念で、キョーレツぅ!」

が一体となってジワジワと押し寄せてきます。
途中笑える場面もあるのですが、
笑っていいものかどうかためらわれます。

最近注目のスペクタクルな韓国映画とは、
まるっきりおもむきの違う映画ですが、
これはこれでコリアンディープであります。

あまり若者にはオススメできません。

見終わった私の感想としては
「はーヘンなモン観たー、でも、おもしれー」

東京:テアトル池袋にて

text by...  ris

2001/07/30