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技連協活動レポート

「技能職者に学ぶ」職種別講義(生田中、有馬中)

技連協が17職種、78人の技能職者を講師に派遣

若月技連協会長の話「技能職は衣食住すべての分野にまたがる職業」

勢ぞろいした講師の皆さんと指導を受ける有馬中生徒。
勢ぞろいした講師の皆さんと指導を受ける有馬中生徒。
生田中では午前11時20分、16教室で1時間30分にわたって行なわれた「技能職者に学ぶ」職種別講義と実技体験が終了。同11時30分、講師と生徒ら参加者全員が再び体育館に集まり、閉会式が行なわれました。また、有馬中では午後3時50分、17教室で1時間30分にわたって行なわれた「技能職者に学ぶ」職種別講義と実技体験が終了。同4時、講師と生徒ら参加者全員が再び体育館に集まり、閉会式が行なわれました。
主催した技連協の若月偉男会長は授業を終えた両校で、それぞれの生徒たちを前に次のように語り掛けました。

「技能職は、私たちが生きていくのに絶対に必要な衣・食・住と生活に関するすべての分野にまたがる職業です。そして多くの技能職者が皆さんの暮らしを支える大事なものを作り、サービスを提供しています。皆さんがまだ生まれていない、先の戦争から60年以上も経ち、ものが豊かになった半面、手でものを作ることが少なくなりました。ものづくりは手から作るのが基本です。皆さんは、このことをしっかりと覚えておいてほしい。職業に良し悪しはありません。その仕事を長く続けることと集中力が大切です。きょう皆さんを指導した技能職の人たちは、長い年月をかけて技術を修得し、努力すれば誰でもその道の専門家になれることを証明しました。その手づくりの技を人から人へマンツーマンで教えるため、たくさんの講師を派遣しました。きょう学んだことを参考に皆さんが、ものづくりの日本を支えていってくれることを望んでいます」。

生徒代表のお礼と感想「進路を考える時の参考に」

校長先生にフラワーアレンジメントの作品がプレゼントされました(生田中)。
校長先生にフラワーアレンジメントの作品がプレゼントされました(生田中)。
続いて、午前中に授業を終えた生田中では生徒代表が講師の皆さんに「ありがとうございました。きょうの授業が楽しかった、面白かっただけに終わらないで、自分たちの進路を考える際の参考にしていきたいと思います」と、お礼と感想の言葉を述べました。そして最後に、フラワー装飾を体験した生徒と大工職の実技を体験した生徒から、二村校長に出来立ての花束と椅子がプレゼントされ、全体会を終わりました。
大工職の講師から、森田校長に椅子がプレゼントされました(有馬中)。
大工職の講師から、森田校長に椅子がプレゼントされました(有馬中)。
一方、午後に授業を行った有馬中でも生徒代表が講師陣に「いろいろな仕事を体験でき、ありがとうございました。一緒に授業を受けた友達の中には、新たな将来への道が開けたと言う人もいました」とお礼と感想の言葉を述べたあと、同じくフラワー装飾を体験した生徒と大工職の実技を指導した講師から、森田校長に花束と椅子がプレゼントされ、全員拍手のうちに全体会を終わりました。

生田中での質疑応答

生徒:きょうの授業は短い時間でも私たちは大変でしたが、何十年も続けて大変だったことはありますか。
講師:寒い中、外で作業を続けることが大変です(塗装)。
生徒:感電死するような事故はありますか。
講師:42ボルトを超えると危険です。十分気をつけて電気に触れてほしい(電気設備)。
生徒:技能職者にとって誇りはなんですか。
講師: 
(建築)自分やお客様が考え、作ったものがいつまでも残ることです。
(美容)長く続けてこられたことと、お客様の笑顔を見られることです。
(造園)何もないところに新しい景観を造る達成感と環境維持に役立っていることです。

校長先生からのお話

生田中学・二村俊光校長の話

その道のプロの人たちと知り合う機会と、どのような職業であるか理解を深めるために、きょうの授業を計画しました。職業については、これまで総合学習の一環として机上の勉強はしてきましたが、実際に技能職者の方たちに来ていただいて、このように体験学習をするのは初めてです。生徒たちが将来の進路を考える際のヒントになればと思っています。

有馬中学・森田信夫校長の話

技能職者の話を聞き、また体験することで仕事の大切さ、すばらしさを学んでほしいと思います。2年生ではこれまでも実際に、市内の工場や商店など40数カ所で職場体験をする総合学習を行ってきていますが、今回初めて1年生からこうした専門職の方たちを招いて学習する機会を作りました。3年次の進路指導の先行課程として、来年もぜひ開催したと考えています。